全国の地方治自体で経営、運営している「市民農園」は、事業というより、
農業従事者の高齢化による農地管理の放棄を、治自体が食い止めるために、当座を凌ぐために行っているようなものである。
都市近郷の農地では相続の「宅地並み課税」があり、農地のままにしておくための手段として「市民農園」に登録する人もいる
宅地化出来ない農地は・・・そのままにすれば、荒地になってしまう。
そういうことで、需要があれば供給である。
農業高齢者の農地「駆け込み寺」のような「市民農園」。
そこら、農業の明日が生まれない農園である。
つまり、戦後の農業政策のしわ寄せが、今、農業を蝕んでいるのである。
その縮図が「市民農園」の姿である。

別な見方をすれば、都市近郊農業の「断末魔の棚田景観」である。
土壌管理を永続的に出来るシステムを考え出さないと継続できないが、畑は次々に生まれるから困らない。
農業が出来なくなる予備軍はひしめいている。
焼き畑農業のように、作物が出来なくなれば・・・別な畑に移動すればよい・・・?

民間会社が「貸農園」に参入するところが多くなったが、貸駐車場を市民農園に置き換えたような感じである。
貸部屋斡旋と同じような感覚で、市民農園の紹介業態が多く見られる。
ただそれだけの業務なら、何も問題は発生しない。
作物が上手作れるかどうかは自己責任。
こういうビジネスが一番手っ取り早い。

しかし、農地を貸す農家から見れば・・・空き区画が最も困る。
空き地に雑草が繁茂するからである。
100%契約済みでなければ困るのである。
そういうことで治自体の出番で運営することになる。
しかし、何処で運営しても作物を作れば土壌は必ず「劣化」して地力が衰える。
この対策は、現在では有機物の堆肥でどうにか凌いでいる。
その結果として、必ず病虫害が発生する。
雑草と病虫害との戦いの連続である。

テレビで見るような・・・田舎暮らしの「菜園」とは、大きな違いである。
しかし、1区画は非常に狭い面積だから・・・何とかなる。
その程度に面積でも00区画になれば・・・相当大きな面積になる。
そういう発想で「市民農園」発生した。
これまでは、こういうことで上手くいってきた。
しかし、これから続出する遊休農地を、市民農園で吸収しきれるかという問題。
地方の都市と大都市では、市民農園のありように大きな違いがある。
地方では需要が限られているからである。
農業体験ツアーで「棚田」を保全している所もある。
棚田のユーザー固定が、相当難儀なことになるかもしれない。
頻繁なユーザー変更は、棚田の村社会に大きな影響を与えるからである。
多数区画の「仲良しクラブ」のような姿の「市民農園」の持続が大切なことである。

農業では・・・
出荷するものには農薬を使い、自家で食べるものは減農薬である。
残存農薬の問題は、出荷する上で大きな負担で、多くの農薬の種類を買って作っている。
この農薬の使い方が、狭い面積の市民農園に適応できない場合がある。
農薬に対して・・・まったくの素人がユーザーである。
ここのところを、これからの市民農園はきっりしたものを作らないと、安心安全な野菜は作れない。
このことが翌年の契約中止につながる。
趣味と言っても・・・コストを計算しない人はいない。
安全でない上に、買うより・・・相当高くつけば・・・考えるのが当たり前である。
栽培未熟な人ほど…止めるのも早い。
都会の人の「趣味の園芸」は・・・あまりにも貧困で安直。
1ヶ月も・・・水をやらないでも生きている「多肉植物」がブーム。
ホムセンから苗を買ってきて「寄せ植え」。
そんなレベルである。


そういうレベルの「市民農園」であれば、なんか空しい農地の利用である。
貸農園を運営する会社は、永続的な定着率の高い農園を目標に・・・・・
「完全無農薬栽培」を指導することである。

   上手に安心安全な野菜を作ることが出来るようになれば、面白くなって来年も契約することになる。
遊休農地対策の市民農園ではユーザーは定着しない。
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